株主のみなさまには、ますますご清栄のことと心よりお喜び申し上げます。
平素は温かいご支援を賜りまして、有難く厚く御礼申し上げます。
ここに、第78期(2024年4月1日から2024年9月30日)における当社グループの概況につきましてご報告申し上げます。
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、社会・経済活動の正常化が進み、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな景気回復基調で推移いたしましたが、一方で不安定な国際情勢のなか、為替変動をはじめ、原材料価格の高騰や相次ぐ物価上昇によって個人消費は停滞しており、景気の先行きは不透明な状況で推移いたしました。
当アパレル・ファッション業界におきましても、生活防衛意識の高まりから衣料品に対する節約志向は継続しており、加えて気候変動による影響もあって、非常に厳しい経営環境が続いております。
このような環境のもと、当社グループでは、お客様にご納得いただける「強いものづくり」を変わらぬ基軸とし、「上等・上質=プレミアム」に強くこだわった付加価値の高い商品力の徹底追求と高品質・高感度な商品づくりに注力すると共に、「売上高の拡大」を最重要課題として、徹底した新規開発の強化と既存ショップの売上拡大、収益性を重視した諸施策の実施に加え、2024年秋冬シーズンに向けた新ブランド「LETICIA(レティシア)」の立ち上げ、またSNSやWebサイト、LINE等を活用したお客様とのコミュニケーション強化に注力してまいりました。加えて、店頭運営力の更なる向上を図ると共に、固定費を中心とした諸経費の削減や生産管理機能の強化にも努めてまいりました。
その結果、売上高は38億76百万円(前年同期比4.8%減少)、営業利益は3億40百万円(前年同期比25.0%減少)、経常利益は3億84百万円(前年同期比21.9%減少)となり、親会社株主に帰属する中間純利益は3億55百万円(前年同期比8.1%増加)となりました。
事業セグメント別の状況は、以下の通りであります。
■アパレル事業
「上等・上質=プレミアム」に強くこだわった付加価値の高い商品力の徹底追求と高品質・高感度な商品づくりに注力し、「売上高の拡大」を最重要課題として、徹底した新規開発の強化と既存ショップの売上拡大、収益性を重視した諸施策の実施に加え、新ブランド「LETICIA(レティシア)」の立ち上げ、またSNSやWebサイト、LINE等を活用したお客様とのコミュニケーション強化に取り組んでまいりました。
しかしながら、気候変動による影響で春夏物を中心に苦戦を強いられたこともあり、売上高は30億9百万円(前年同期比6.0%減少)、営業損失は56百万円(前年同期は営業利益 56百万円)となりました。
■テキスタイル事業
企画提案型ビジネススタイルの更なる進化を目指して次世代人材を育成しつつ、既存主力先の深耕化と次期主力先の開発強化および諸経費の削減に取り組むと共に、引き続き「意匠力・提案力・対応力」をベースにテキスタイルコンバーターとしての競争力の強化に努めてまいりました。
その結果、売上高は3億78百万円(前年同期比1.8%減少)、営業利益は26百万円(前年同期比17.4%減少)となりました。
■エステート事業
東京・京都・大阪の各不動産の賃貸事業につきましては、引き続き所有資産の更なる有効活用に努めました結果、売上高は4億88百万円(前年同期比0.6%増加)、営業利益は3億75百万円(前年同期比1.6%増加)となりました。
今後の見通しにつきましては、国内景気は緩やかな回復傾向の継続が期待されますものの、依然として個人消費は弱含みであり、世界経済動向の不確実さと相俟って物価の高騰等を背景とした消費マインドの低迷といった景気下振れ懸念も多く、当面は不透明感が強いなかで厳しい経営環境が続くものと予想されます。
このような環境のもと、当社グループでは、お客様にご納得いただける「強いものづくり」を変わらぬ基軸とし、「上等・上質=プレミアム」に強くこだわった付加価値の高い商品力の徹底追求と高品質・高感度な商品づくりに注力してまいります。また、「売上高の拡大」を最重要課題として、徹底した新規開発の強化と既存ショップの売上拡大、収益性を重視した諸施策を実施すると共に、SNSやWebサイト、LINE等を活用したお客様とのコミュニケーション強化に注力してまいります。加えて、店頭運営力の更なる向上を図ると共に、固定費を中心とした諸経費の削減や生産管理機能の強化に努め、科学(構造式)と感性(創造力)を進化させた「創造と変革」の融合によって継続的、安定的に質の高い事業構造を目指すべく、全力を傾注する所存であります。
株主のみなさまには、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。