ファッション性の高いニット製品にはタッチのやわらかい、非常に繊細な編糸が使用されているため、
高級感のある商品に仕上がります。一方で繊細な素材はデリケートな面も持ち合わせております。
編み方・編み糸ごとの特徴・メリットとご留意いただきたい点は下記の通りです。
大切な衣類を永くきれいに
ご愛用頂くために参考にしていただき、
ご着用・お手入れをお願いいたします。
ニットは引掛りの生じやすい商品です。バッグやアクセサリー、指先などの引掛けに注意してください。
軽度な引掛けであれば直せることもありますが、ひどくなると直すことはできません。
濃色製品は摩擦や汗・水濡れなどにより、他のものに色移りする場合があります。
1日着用したら2～3日休ませるなど衣類に休息を与えますと、毛玉や毛羽乱れの発生を防ぐ効果があります。
獣毛(モヘヤ・アンゴラ・アルパカ等) やモール糸・花糸などを使用した製品は毛抜けが生じやすく、
他の製品に付着することがあります。
毛の繊維は、湿度を与えると繊維表面のスケール(人の毛でいうキューティクル)が開いてしまい、繊維同士が絡みやすくなるため毛玉になります。
このため、着用で含んだ湿気が落ち着くまで繊維を休ませることで毛玉が発生しにくくなります。
綿・レーヨンや絹等、吸水性の高い繊維も同様のことが言えます。
毛玉が発生しましたら以下のことを参考にして取り除いてください。早め早めのお手入れが大切です。
＜ハサミ＞
大きな毛玉が編地に絡んでいる場合に適します。毛玉を一つ一つ摘まんで根元の繊維から切り取ってください。
＜毛玉取り器＞
小さな毛玉が広い範囲に発生した場合に適します。毛玉取り器のカット面が当たる部分の編地が弛まないように広げて取り除いてください。
(いずれの場合も編糸を切らないようにご注意ください。)
毛足の長い製品(獣毛など) は、着用後に衣類用ブラシ等で毛並みと整えてください。
絡み合った毛羽が毛玉になることを防ぎます。
撚りの甘い糸、花糸やリング糸などの意匠糸を使ったものは大変デリケートな素材です。
着用の際の摩擦には特にご注意ください。毛羽同士が絡みすぎるとお直しができなくなることがあります。
洗濯のスタートはニットの洗濯絵表示と素材をみて、自宅で洗えるかをチェックします。自宅で洗えなければクリーニングに出しましょう。
家庭洗い可能な商品は一着毎に洗濯ネットに入れて、十分な洗濯液で手洗いしてください。
干す際は脱水シワを取り除いて、型崩れを防ぐため平干しネットに広げるか、物干し竿に二つ折りに掛けて十分に乾燥させてください。
◆平干しネット
◆物干竿
型崩れや縮み、ボタンなどの付属物が壊れる、風合いが損なわれるといった傾向があるので、使用を避けましょう。
◆平干しネット
◆物干竿
長時間ハンガー等で吊って保管をしますと、肩が伸びるなど変形することがあります。
長期の保管をする場合には、クリーニングをしてから保管をしてください。
防虫剤の使用に際しては、使用上の注意をご確認ください。
※繊維害虫は街中の様々なところにいます。外出中に衣類に付着することで家の中に持ち
込まれてしまいますと、保管中に(他の衣類も含めて)虫食いの被害に遭うことがあります。
